他人軸と自分軸
誰かからありがとうとか助かるよとか言ってもらえることで
自分を認められているところが子供時代からあった。
とくに覚えているのは、子供のころ通っていた教会での手伝いを率先して
やっていたこと。祖母が牧師婦人として祖父を支えていたのを見ていたから
遊ぶことに熱心なほかの子供たちには混ざらずに
ひとり、大人に混ざって食器を洗ったり食事の手伝いをしていた。
なによりも祖母に「いいお嫁さんになるね」とほめてもらえたことを
今でも覚えている。ひたすら愛想をふりまいていた。
誰かのためだけを考えて行動すること。
それは自分で自分を認めることができなかったからだし
だれかに喜んでもらえること、だれかを不快にさせないことが
正解で当たり前であるべき姿だと思って生きてきた。
たとえ自分の思っていることと違うことがあっても
誰かの考え方に賛同して、自分をひたすら押し殺してきた。
自分なんか最初からいないものだと空気と一緒なんだと。
でもそんな生き方をしてきたら、本当の自分も
自己肯定感も自分の意見もなにも持てなくなってしまった。
全部自分軸じゃなくて、だれかの意見、その場の雰囲気、空気
そういう他人軸で物事を考えるようになってしまった。
自分軸で考えて生きることと、自己中心的に生きることは
意味が違うと思う。だからもっと自分の頭で考えて
周りの意見に左右されないで、わたしはこうしたい、
こっちの方がいいと思うって主張できたら少しは楽に生きられる気がする。
だれかの考えも目線もいらない、自分がどう思うか。
もっと自分の気持ちに素直でいられたら、楽になれるのにな。
自分の人生自分しか生きられないんだから
そのときその場でしか関わらないほかのだれかなんて
ほっておいたらいいじゃない。なんと思われたっていいじゃない。
そんなメンタルで生きられたらいいのになあ。